仏教にある諸法無我(しょほうむが)の概念は哲学的にも素晴らしい論理が成り立っている。しかしながら諸法無我はわかりにくい概念であり、わかりやすく説明することが難しい。
諸法無我
仏教の三宝印・四法印として有名な諸法無我あるいは諸法非我(しょほうひが)は、パーリ語で「sabbe dhammā anattā」。これは、全てはあらゆる因縁によって起こっており、その中で固定的な「我」というものは無いというような意味(厳密には「我ならざるもの」)。しかし、その理の中には複数の意味が複合的に内包されている。因縁によって生じたものであり実体がないというのが基本的な意味であり、因と縁により今生じているだけというのが諸法無我である。
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