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Nietzsche ニーチェの軌跡

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ

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馬に抱きつく

馬に抱きつく気分も理解できる。
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「意志と表象としての世界」の虜に

ニーチェは、ライプツィヒ大学在学中にショーペンハウアーの「意志と表象としての世界(Die Welt als Wille und Vorstellung)」を本屋で購入して、この本の虜になる。

ニーチェとヴァーグナー

ニーチェは学生時代からヴァーグナーに心酔し、1868年にライプツィヒでヴァーグナーとの対面している。しかし、後年ヴァーグナー批判を始め「人間的な、あまりにも人間的な」で決別の意を示した。この「人間的な、あまりにも人間的な」は、ヴァーグナーからも反論を受け、両者は決別し、再会することはなかった。

24歳でバーゼル大学古典文献学の教授に

ニーチェは24歳でバーゼル大学古典文献学の教授になった。この時、教員資格も博士号も取得していなかった。ニーチェは哲学を希望していたが結局古代ギリシアに関する古典文献学が専門となる。

リッチュルのもと文献学を修得

ニーチェは、ボン大学でフリードリヒ・ヴィルヘルム・リッチュルのもと文献学を修得。

体系への意志は正直の欠如

体系への意志は正直の欠如である。
私はすべての体系家を信用せず、彼らを避ける。体系への意志は正直の欠如である。 (偶像の黄昏 箴言と矢 26)
学者が新しい概念をすぐに作り、すぐにそれが一般的な概念かのように知れ渡ってしまうようなことがよく起こる。一種の体系化である。 但し書きがつくような新しい分類 そこには把握しないと怖いという恐怖心もあり、また自己顕示欲もある。 抽象性を嫌い、自然を解体し、物事を仔細に把握しないとと不安が拭えないという、雑な人間の気質が垣間見れる。

純粋な力への意志

純粋な力への意志。消極的ニヒリズムやルサンチマンを否定し、能動的ニヒリズムをもとに生を肯定ということを支えるのが自然な力への意志、権力への意志と呼ばれるものである。 「超人」と「権力への意志」

同情と共感 「同情の禁止」

ニーチェの有名な言葉で「同情の禁止」という概念がある。「乞食は禁止すべきである。乞食にやるのは癪にさわるし、やらないのも癪にさわるから」というものも有名だ。
同情と共感は似ているが、己の心にどう影響するかが全く違うので、似て非なるものである。同情と共感の違いは「同情は、相手の感情に同化し一緒に感情を味わうこと、共感は、相手の感情を理解すること」である。同情とは、主に「不幸な状況」にある相手の感情に同化することであり、一緒になって負の感情を味わうこと。同情の中には、「苦難に同情できる私は素晴らしい」というようなものもある。共感は、相手の意志や感情を理解することである。


同情と共感

永劫回帰と輪廻転生

永劫回帰と輪廻転生は全く別の概念である。永劫回帰は、「今のこの瞬間を何度でも繰り返すとすればどうあるべきか」という思考実験で輪廻思想とは全く異なるものになる。

ニーチェと永劫回帰

「超人」と「権力への意志」

「超人」と「権力への意志」

晩年のニーチェは、永劫回帰という概念を用いて消極的ニヒリズムやルサンチマンを否定し、生を肯定するために、「超人」と「権力への意志」という概念を示した。 超人思想とは、能動的ニヒリズム的に生きる姿といった概念です。「生の肯定」として、永劫回帰の中で「生きること」を肯定して生きるということ。「ツァラトゥストラはこう言った」などで示した。 権力への意志とは、生の本質として、内的条件が外的に適応するというものではなく、それそのものとしてあるものということ。遺稿集のタイトルにもなっているが、力への意志と表現されることもある。
超人思想とは、ニーチェが「ツァラトゥストラはこう言った(Also sprach Zarathustra)」あたりで示した、能動的ニヒリズム的に生きる姿といった概念です。「生の肯定」として、永劫回帰の中で「生きること」を肯定して生きるという感じです。 力への意志(権力への意志,Der Wille zur Macht)とは、生の本質として、内的条件が外的に適応するというものではなく、それそのものとしてあるものという感じです。 超人思想と力への意志(権力への意志)
        
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プロフィール

HN:
Nietzsche memo
性別:
非公開
自己紹介:
Nietzsche
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
ドイツの古典文献学者、哲学者。
ニーチェ自身は「心理学者」を自称。

哲学、ニーチェ

ニーチェ

ドイツの古典文献学者、哲学者 悲劇的認識、デカダンス、神は死んだ、アンチクリスト、ニヒリズム、ルサンチマン、超人、永劫回帰、力への意志