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Nietzsche ニーチェの軌跡

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ

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行動の約束と感情の約束

行動の約束と感情の約束。感情の世界に制度の呪縛や行動の強制によって、感情を安定させようとする場合がありますが、約束というのは必ず「行動の約束」です。
行動の約束を守ってもいいですし、約束を守れなかった時の行動の補償はしてもいいでしょうが、感情は絶対に約束できません。その場は瞬間で変化しますから、感情の約束は性質上不可能です。

超人的な情熱に対する信仰のもつ価値
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五蘊盛苦・五取蘊苦と五蘊苦

五蘊盛苦・五取蘊苦と五蘊苦について。
五蘊盛苦(五取蘊苦)とは、「五種の執著の素因は苦しみをもたらす」「五種の素因への執著が苦しみを生じさせる」という意味であり、五蘊苦とは異なる。
五蘊とは、色受想行識(しきじゅそうぎょうしき)の色蘊、受蘊、想蘊、行蘊、識蘊である。
そして、五蘊に対する執着から生まれるものが五蘊盛苦(五取蘊苦)であり、五蘊苦は、五蘊から生じる即時的な苦しみである。
五蘊苦は、五蘊から生じる即時的で直接的な刺激等々であるため、どうすることもできない。
この、「どうすることもできない」ということに執著するというのが五蘊盛苦(五取蘊苦)である。


五蘊盛苦(五盛陰苦/五取蘊苦)五種の執著の素因は苦しみをもたらす

魂の呵責と憤慨

魂の呵責について「他人の身体に何らかの呵責を加えるなら、今日では誰でも大声で叫ぶ。そんなことができる人間に対する憤慨は直ちに起こる」。人がすごく憤慨する瞬間は、自分では何となく不服に思いつつ一応守っている各種「制限」、つまり社会的なルールを逸脱している人を見たときだったりします。

魂の呵責について

愛玩動物という言葉

愛玩動物という言葉を筆頭に家畜果ては「経済動物」などという呼び方は、人間が人間との間で勝手に使っている言葉です。愛玩動物という表現は良い表現だとは思えない部分があります。「玩」という字が含まれているからです。姿やしぐさ、声などを楽しんだりすることを目的に飼育される動物、と、当の動物たちからすれば言われる筋合いのない言葉です。家畜に対する捉え方は生命維持というところから来ていますが、愛玩動物という捉え方は、必要性自体はなく、「ただ人間の感情のために利用する」というようなところから来ています。

家畜、愛玩動物

同情と共感 「同情の禁止」

ニーチェの有名な言葉で「同情の禁止」という概念がある。「乞食は禁止すべきである。乞食にやるのは癪にさわるし、やらないのも癪にさわるから」というものも有名だ。
同情と共感は似ているが、己の心にどう影響するかが全く違うので、似て非なるものである。同情と共感の違いは「同情は、相手の感情に同化し一緒に感情を味わうこと、共感は、相手の感情を理解すること」である。同情とは、主に「不幸な状況」にある相手の感情に同化することであり、一緒になって負の感情を味わうこと。同情の中には、「苦難に同情できる私は素晴らしい」というようなものもある。共感は、相手の意志や感情を理解することである。


同情と共感

認識の悲劇が終わるとき

認識の悲劇は、がっかりという気づきによって終りを迎える。認識の悲劇の終幕ということで自己犠牲の力とがっかりについて。体一つとっても常に変化をしている。今の自分と一秒前の自分も似たもの、似た働きが連続しているかのように起こっているだけで、別物といえば別物、同じようで違う、一瞬たりとも同じ自分であった試しはない。

認識の悲劇の終幕

病の苦しみ

仏教上の四苦八苦の一つ「病苦」病の苦しみ。この病苦(びょうく)とは、病の時、病気の時の苦しさでありながら、そうした病に冒されることからは逃れられない、「完全に逃れること」が不可能という意味で、四苦八苦として語られる。この苦は「思い通りにはならない」という苦しみを意味しドゥッカである。病気となると周りのせいにしてしまいがちだが、冷えてしまう環境や労働環境などなど、不自然な環境を選択してしまったのも結局元を辿れば思考の結果である。

「病苦」病の苦しみ

隣人愛「あなたの隣にいる人を愛しなさい」

「隣人愛」といえば、「あなたの隣にいる人を愛しなさい」というものです。新約聖書で馴染み深いフレーズです。しかしながら、愛することと、何かの要求に応えることは別物です。
隣人愛を盾に自己都合を押し付けてくる人もいますし、何かを為すこと、要求に応えることが正解ではない場合もあります。

別の隣人愛

人生に失敗

人生に失敗。「人生に失敗した」とか「失敗した人生だ」とか「人生が失敗続きだ」といったことに嘆く場合の失敗とは一体何なのでしょうか?成功という概念そのものが何かの基準によって成り立っているものであり、成功と失敗は単なる相対的な自己判断にしか過ぎません。

人生に失敗した人々

永劫回帰と輪廻転生

永劫回帰と輪廻転生は全く別の概念である。永劫回帰は、「今のこの瞬間を何度でも繰り返すとすればどうあるべきか」という思考実験で輪廻思想とは全く異なるものになる。

ニーチェと永劫回帰

プロフィール

HN:
Nietzsche memo
性別:
非公開
自己紹介:
Nietzsche
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
ドイツの古典文献学者、哲学者。
ニーチェ自身は「心理学者」を自称。

哲学、ニーチェ

ニーチェ

ドイツの古典文献学者、哲学者 悲劇的認識、デカダンス、神は死んだ、アンチクリスト、ニヒリズム、ルサンチマン、超人、永劫回帰、力への意志